見えない矯正(裏側矯正)のメリット、デメリットとは?

欧米では矯正治療は、ステイタス

歯科矯正は、古代ギリシャ・ローマにまでさかのぼるとか。顔やあごの奇形、歯並びなどの問題について、当時の医師たちが言及しているそうです。

「歯科矯正学」が生まれるはるか以前から、「歯列を整える」ことが可能なことを知っていたということでしょう。

このように、歯科矯正に関して長い歴史があり、治療として確立している欧米と日本とでは、歯科矯正に関しても考え方が違います。

欧米では、「矯正装置を付けている」ことは、ハイステイタスのシンボルといってもいいくらいです。
日本で高い「見えない矯正」へのニーズ

逆に、日本では歯の表に装置をつけることに抵抗がある方が多く、裏側からの矯正へのニーズが、元々高かったのですね。

そこで、日本人の矯正歯科医により、「裏側矯正」(リンガル法によるワイヤー矯正)が開発されました。

歯の裏側に装置をつけるので、装置が他人から見えず、矯正治療をしていることに気づかれないのです。

「見えない矯正」といわれるゆえんですね。

1970年代後半、日本の神奈川歯科大学の藤田欣也先生により、アメリカの矯正学会誌に症例報告が掲載されたのが始まりです。

開発者である藤田先生の名前から、この裏側矯正は、「フジタメソッド」と呼ばれています。

現在インターネットで検索すると大変多くの矯正医がこの治療法を採用しているようです。

見えない矯正のメリット

たしかに、「矯正をしていることをどうしても他人に気づかれたくない」という人にとっては大きなメリットでしょう。

見えない矯正にはデメリットもある

ただし、デメリットもあるのです。
例えば、発音がしづらいこと。

舌を歯の裏側にあてて発音する言葉は、裏側の装置が邪魔になり、やや不明瞭になることがあります。

日本語では、さ行、た行、ら行の言葉、英語では、th、lとrの発音に影響がでるようです。

これも装置を装着してから1~2か月ぐらいで慣れてきて、普段どおりの発音で話ができるようになってきます。

見えない矯正治療中の歯磨きに注意!

また、歯磨きがしづらいという点もあります。

歯の裏側は凸凹して、自分では見えにくいので、元々表側より歯磨きがしづらいですよね。
それに加えて矯正装置を付けているのですから、食べかすが装置の部分にたまりやすくなり、そこにバイ菌が繁殖します。

歯の表面のエナメル質はこの酸によって溶かされ、穴があいて虫歯になります。

装置が付いている期間は、いつもにも増して、歯磨きが重要!

ていねいに、磨き残しのないように、磨きましょう。虫歯を作らないことがとても重要です。

裏側矯正には手間ひまお金がかかる

表側からの矯正(ラビアル法によるワイヤー矯正)にくらべて、手間もヒマもお金もかかってしまうんです。

現在、この「裏側からの矯正」を標ぼうしている歯科医院がたくさんあります。

しかし、この治療法に本当に精通している歯科医の数は決して多くありません。

必ず、矯正歯科専門医をご受診下さい。

歯科矯正治療にかかる期間、最適な開始時期、費用等は、個々によって大きく異なります。まずは、丁寧な個別カウンセリングで、歯科矯正治療について相談してみませんか?

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