歯を抜かない矯正と抜く矯正

「歯を抜かないで、矯正ってできるの?」

「矯正治療をしたいけど、歯を抜くのはイヤだ」

このような疑問やご心配から矯正治療を迷っている方のために、中山矯正歯科の考え方や抜歯または非抜歯の矯正治療についてご説明します。

歯を抜かない矯正治療

矯正治療では、かならず歯を抜くわけではありません。当院の院長は、歯を抜かない矯正治療にも多数の経験を積んでいます。ただし、残念ながらすべての方に合う治療法ではありません。歯を抜かないで治療するには、条件がありますので見ていきましょう。

・あごの成長を利用することができる

永久歯が生えそろう前、10歳ごろまでのお子さまは、あごの成長を促すことで歯を抜かずに矯正できるケースも多くあります。

※歯並びの状態にもよりますので、お子さまも歯を抜く場合があります。

・あごの大きさが足りている

歯をキレイに並べるには、歯が並ぶためのスペース(あごの大きさ)が必要です。たとえば「すきっ歯」と呼ばれる空隙歯列の患者様は、あごの大きさに対して歯が小さいなどスペースに余裕があるため、多くのケースで歯を抜かずに治療ができます。

歯を抜く矯正治療

患者様が「健康な歯を抜きたくない」と思うのは当然だと思います。医師も、できれば抜きたくないと思っています。ただし、歯を抜いた方が良い場合も多々あるのです。具体的には、成人されてからの矯正治療では、あごの成長を利用できないため、歯を抜くケースが多くなります。

お子さまであっても、あごの大きさに対して歯がかなり大きいなどのケースでは歯を抜く場合があります。もちろん成長度合いや不正咬合の種類なども考慮します。

当院では歯を抜く場合には、抜くべき理由をしっかりご説明しています。患者様がご納得できるまで、歯を抜いたり治療を進めることはありませんのでご安心ください。

中山矯正歯科では「できるだけ抜かない。ただし、必要であれば抜く」

矯正を専門に行う歯科医院として、当院では患者様の10年後、20年後、その先まで見据えた治療を行います。抜かないのが理想ですが、無理に並べて数年後に後戻りをしては意味がありません。

当院では「できるだけ抜かない。ただし、必要であれば抜く」という考え方に基づいて、患者様のことを第一に考えて慎重に診断いたします。

満足できる矯正治療を受けるために

お子さまの場合は、年齢が低いほど治療の選択肢が広がるため、なるべく早めに一度ご相談されることをおすすめします。矯正治療は一生に関わる決断になります。しっかり情報収集をして、ご自身で納得される治療法・歯科医院を選びましょう。当院では、矯正治療についてのご相談を承っております。お気軽にご連絡ください。

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矯正歯科治療に伴う一般的なリスク・副作用

最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。
数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。歯の動き方には個人差があります。
そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。

装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。

治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。
むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。

また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。

ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。 ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。

治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。

様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。

矯正装置を誤飲する可能性があります。 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。

あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。
加齢や歯周病等により歯を支えてい る骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。
その場合、再治療等が必要になることがあります。 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

*日本矯正歯科学会の記載例を引用